電気工事の施工方法



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電線の接続

解説

試験では、「電気抵抗を10%以上増加させてはならない」といった誤った数値を混ぜたひっかけ問題が出題されることがあります。
正しくは「電線の電気抵抗を増加させないこと」です。数値の指定はなく、あくまで「増加させない」が正答です。

また、「引張強さ20%以上減少させないこと」という点も重要で、これを「10%」や「30%」などにすり替えて問うケースがあります。
このような設問は、用語や数字の混同を狙った出題ですので、正しい言い回しと数値を確実に覚えておくことが大切です。

特に第二種電気工事士の学科試験では、
「電線の接続に関する条件で誤っているものはどれか」
という形で頻出するため、細かな表現の違いに注意して覚えておきましょう。

 

● 電線どうしを接続するときの条件
 1. 電線の電気抵抗を増加させないこと(少しでも増加してはいけない)
 2. 電線の引張強さを20%以上減少させないこと (15%はOKとなる)
 3. 接続部分にはリングスリーブや差込形コネクタを使うか、直接ろう付けすること
 4. 絶縁電線の絶縁物と同等以上の絶縁効力のあるもので十分被覆すること(下記参照)
 5. ジョイントボックスなどの接続箱の中で接続すること

 

 

絶縁テープの種類と巻き方(太さ1.6mmの絶縁電線の被覆の仕方)

ポイント解説

太さ1.6mmの絶縁電線の絶縁被覆の厚さは、おおよそ 0.8mm程度 である。
したがって、接続部分もこれと同等以上の絶縁厚さを確保しなければならない。
そのため、ビニルテープの場合は0.2mm厚を4層重ねて約0.8mmに、
ポリエチレンや自己融着性テープの場合は0.5mm厚を2層重ねて1.0mm程度に仕上げる。
こうすることで、電気的に十分な絶縁性能を保ち、感電や漏電の危険を防ぐことができる。

 

ビニルテープ(厚さ約0.2mm)
 – 半幅以上重ねて2回(4層)以上巻く

黒色粘着性ポリエチレン絶縁テープ(厚さ約0.5mm)
 – 半幅以上重ねて1回(2層)以上巻く

自己融着性絶縁テープ(厚さ約0.5mm)
 – 半幅以上重ねて1回(2層)以上巻く
 – 上に保護テープ(厚さ約0.2mm)を半幅以上重ねて1回(2層)以上巻く

 

 

 

 

⚡ 漏電対策と接地工事(アース工事)

電気工事では、漏電したときに人が感電したり機器が壊れたりしないよう、電流を安全に地面へ逃がすための「接地工事(アース工事)」を行います。
接地とは、電気機器の金属部分と大地を導線でつなぐことをいいます。

 


 

接地工事の役割

電気が漏れた場合、機器の外箱などに電流が流れることがあります。
このまま放置すると人が触れたときに感電してしまうため、電流を地面へ逃がす通り道をつくるのが接地工事の目的です。
つまり、接地は「人を守る」「火災を防ぐ」「機器を保護する」という3つの働きを持っています。

 

⚡接地抵抗値の考え方

  • 電圧が高いほど、接地抵抗(オーム)は低くする。

  • 電流を地面に逃がしやすくして、感電を防ぐため。

  • 地絡遮断器(漏電ブレーカー)があれば、多少高くても安全

 


一言でまとめると

「電圧が高い → 抵抗は低く、
ブレーカーがあれば少し高くてもOK」

 

✅ 範囲の整理

第二種電気工事士が扱えるのは、

低圧(600V以下)で使用する電気工作物

なので、出題・実務範囲は C種接地工事とD種接地工事のみ に限定されます。

 


 

⚙️ 種類ごとのざっくり位置づけ

種類 電圧範囲・対象 試験での扱い
A種 高圧・特別高圧設備(6,600V以上など) ❌ 出ない(第一種電気工事士レベル)
B種 高圧の中性点接地(配電用変圧器など) ❌ 出ない(第一種・電気主任技術者範囲)
C種 300Vを超える低圧機器(モーター・分電盤など) ✅ 出る
D種 300V以下の低圧機器(家庭用機器・コンセントなど) ✅ 出る

 


 


つまり、A・Bは完全に“高圧系”の世界なので、
二種では覚えなくてOK。
実際の筆記試験でも、出るのは C種とD種 だけです。

 


 

⚙️ C種接地工事

C種接地工事は、低圧で300Vを超える電気機器の外箱などに行うものです。
例えば、工場や事務所などで使用される動力機器や高出力の照明器具などが対象になります。

この場合、地面との電気的なつながりが強くなるように、接地抵抗値は10Ω以下と定められています。
使用する接地線は、直径1.6mm以上の銅線を用いるのが原則です。
アース棒はできるだけ湿った地中に確実に打ち込み、緩みのないように固定します。

 


 

⚙️ D種接地工事

D種接地工事は、低圧で300V以下の電気機器の外箱に行うものです。
一般家庭の電気機器(冷蔵庫・洗濯機など)や、事務所内のコンセント回路、照明回路などがこれに該当します。

接地抵抗値は**100Ω以下(ただし電路電圧が500V以下の場合)**とされています。
C種と同じく、接地線は直径1.6mm以上の銅線を使用します。
接続部分は腐食しないように保護し、ボルトやナットでしっかり締め付けます。

 


 

試験対策ポイント

第二種ではこの覚え方が鉄板

「CとD、どっちも低圧。
Cは300Vを超えるもの、接地抵抗値はCが10Ω以下、設置線の太さ1.6mm以上(鉄板と覚える)

Dは300V以下のもの、接地抵抗値は100Ω以下、設置線の太さ1.6mm以上(鉄板と覚える)

さらに地絡時に0.5秒以内に自動的電路を遮断する装置がある場合は500オーム以下でもOK

 

⚡ D種接地工事を省略できる場合(覚え方まとめ)

以下を満たすと、D種接地工事は省略可能です。

 

✅ 省略条件(ポイント5つ)

150V以下乾燥した場所の電路であること

乾燥した木製の床上 に設置されていること

2重絶縁構造など法令の適用を受ける設備(感電防止が十分) であること

300V以下かつ容量3kVA以下の絶縁変圧器を設け、二次側回路を接地しない場合

水気のある場所以外(つまり乾燥)で、**漏電遮断器(15mA以下・0.1秒以内作動型)**を設けている場合

4m以下の金属管乾燥した場所に設ける場合

150V以下・8m以下の金属管で、**簡易接触防護措置(絶縁テープなど)**を施している場合

 


 

一言で覚える!

150V・乾燥・木の上・法適・絶縁(木の上・遮断機・接触防護・4m金属管)

これで D種アース省略OK!

試験の選択肢では「乾燥・低圧・木製床・絶縁・漏電遮断器」キーワードがあれば即○!

 

 

 

 

⚡ 2️⃣ 漏電遮断器を省略できる場合

漏電遮断器(漏電ブレーカー)は、漏電が発生した際に自動で電路を遮断して感電や火災を防ぐための装置です。
ただし、一定の安全条件を満たす場合には、設置を省略することが認められています。

低圧(60V超)の機械器具を接続する電路には、原則として漏電遮断器が必要。
ただし、感電の危険が極めて低い下記構造(絶縁・乾燥環境など)では、D種接地工事と同様に省略が認められる。

 

✅ 漏電遮断器を省略できる主な条件

  1. 簡易接触防護措置を施している機械器具である場合。D種接地工事と同じ
     (例:絶縁カバーや保護ケースが取り付けられている)

  2. 乾燥した場所に設置されており場合。D種接地工事と同じ

  3. 機械器具の対地電圧が150V以下であり、水気のある場所以外(つまり乾燥した場所)に設置されている場合。D種接地工事と同じ

  4. 二重絶縁構造の機械器具である場合。D種接地工事と同じ
     (例:二重絶縁工具、クラスII電気機器など)

  5. C種またはD種接地工事を施し、その接地抵抗値が3Ω以下の場合。(電気が流れやすく感電しにくいから不要)

  6. 絶縁変圧器(一次側電圧300V以下)を設け、かつ二次側(負荷側)回路を接地していない場合D種接地工事と同じ

 

一言で覚える!

D種接地工事と同じ)+3Ω

 

 

 

 

 

 

 

 

⚙️ がいし引き工事(屋内配線の基本)

 

がいし引き工事とは

「がいし引き工事」とは、建物の壁や柱などにがいし(絶縁物)を取り付けて電線を支持する工事
電線が建物の構造材や他の金属部分に直接触れないように施工し、
安全性を確保するための古典的かつ基本的な工法です。

 

がいし引き工事の**距離が短い順(小さい順)**に並べるとこうなる

 


1️⃣ 2.5cm以上 … 電線と造営材との距離(300V以下の場合)(300Vを超える場合4.5cm以上
2️⃣ 6cm以上… 電線同士の間隔
3️⃣ 10cm以上 … 他の電線・水道管・ガス管との離隔距離(遮壁や絶縁管時は除く)
4️⃣ 2m以下 … 支持点(がいし)間の距離
5️⃣ 屋外用ビニル絶縁電線(OW)や引き込み用 ビニール電線 DV は使えない(やわらかいゴム電線(DV)は使用不可。)

 

 

 

 

 

 

⚙️ 合成樹脂管工事

 


 

合成樹脂管工事とは

合成樹脂管工事とは、電線を合成樹脂製の電線管の中に通して保護する工法のこと。
湿気・ほこり・衝撃などから電線を守り、機械的強度と絶縁性を確保するのが目的です。

 

4 合成樹脂管工事のポイント

合成樹脂管工事のポイントは次の通りです。

1️⃣ 屋外用ビニル絶縁電線(OW)は使わない(金属管工事と同じ)(金属線ぴ工事と同じ)(金属ダクト工事と同じ)

2️⃣ 管内に電線の接続点を設けない( つまり管内で電線を接続しない)(金属管工事と同じ)(金属線ぴ工事と同じ)(金属ダクト工事と同じ)

3️⃣ 電線管の曲げ半径は、電線の外径の6倍以上とする。(金属管工事と同じ)(ケーブル工事と同じ)

4️⃣管同士や菅とボックスを直接接続する時管の差し込み深さは管の外径の1.2倍着剤を使用する場合は0.8倍

5️⃣支持点の間隔は1.5m以下とする。

6️⃣ 弱電流電線 水道管 ガス管と接触しないように施設する(金属管工事と同じ)(ケーブル工事と同じ)(金属線ぴ工事と同じ)(金属ダクト工事と同じ)

 

7️⃣CD 管は直接コンクリートに埋めて施設する

 

⚙️ 金属管工事とは

金属管工事とは、鋼製電線管(E管)や薄鋼電線管(C管)などの金属製の管を使って電線を保護する工法のことです。
特徴は以下の通り

項目 内容
材質 鋼やステンレス製(丈夫で長持ち)
用途 工場・屋外・機械室など、強度が必要な場所
長所 機械的強度が高く、火災や衝撃に強い
短所 加工(曲げ・ねじ切り)に技術が必要で施工がやや難しい

 

4 金属管工事のポイント

金属管工事のポイントは次の通りです。

1️⃣ 屋外用ビニル絶縁電線(OW)は使わない(合成樹脂管工事と同じ)(金属線ぴ工事と同じ)(金属ダクト工事と同じ)

2️⃣ 管内に電線の接続点を設けない( つまり管内で電線を接続しない)(合成樹脂管工事と同じ)(金属線ぴ工事と同じ)(金属ダクト工事と同じ)

3️⃣ 曲げ半径は、電線の外径の6倍以上とする。(合成樹脂管工事と同じ)(ケーブル工事と同じ)

4️⃣1つの回路と電線を同じ電線管に挿入する

5️⃣ターミナルキャップは水平配管の場合にのみ使用する

6️⃣ 弱電流電線 水道管 ガス管と接触しないように施設する(合成樹脂管工事と同じ)(ケーブル工事と同じ)(金属線ぴ工事と同じ)(金属ダクト工事と同じ)

 

7️⃣コンビネーションカップリングは異なる種類の電線管同士の接続に使う

 

まとめ表

名称 用途 特徴
ねじなしカップリング 同種の樹脂管を接続 差し込み固定式
ねじありカップリング 同種の金属管を接続 ねじ込み式
コンビネーションカップリング 異種管(金属管+樹脂管)を接続 両側の構造が異なる

 

まとめ表

名前 形の特徴 使う場所 特徴
エントランスキャップ 首が曲がっている 屋外の入口 雨が入りにくい/垂直配管OK
ターミナルキャップ まっすぐ 屋内の端・出口 電線保護用/防水ではない

 


つまり、

「首が曲がってるのがエントランスキャップ、
まっすぐなのがターミナルキャップ。」

この一言で覚えればOKです✨

 

⚙️ ケーブル工事

 


 

ケーブル工事とは

ビニル絶縁ケーブル(VVR・VVF・CVなど)をそのまま配線する工事。電線を管に入れずに使えるため、簡単でスッキリ施工できる。

 


 

地中配線に使えるのは「ケーブルのみ」

地中配線に使えるのは「ケーブルのみ」普通の電線は使えない。(地中に直接埋める「直接埋設式」の場合はケーブルを使う)

 


 

埋設の深さ(重要)

設置場所 埋設深さ 備考
車の通る場所など重い物が乗る場所 1.2m以上 ケーブル上に板やブロックで保護する
それ以外の場所 0.6m以上 ケーブルの上部に板などで覆うと良い

 


 

ケーブル工事の基本ルール(板書部分)

1️⃣ 地中配線にはケーブルのみ使用できる。
2️⃣ 曲がる部分の半径はケーブル外径の6倍以上
3️⃣ 支持点の間隔は2m以下
 ただし、垂直に立ち上げるときは6m以下
4️⃣ 重量物の圧力や機械的衝撃がある場所には防護装置を設ける
5️⃣ 弱電流線・水道管・ガス管などとは接触しないように施工する。

 


 

まとめポイント

  • 地中に埋めるときは「ケーブルのみ」を使う。

  • カーブは6倍ルール(曲げすぎ注意)。(合成樹脂管工事と同じ)(金属管工事と同じ)

  • 支持間隔は2m以下、接触防護措置を施した 垂直の場合6m以下(2mは、がいし引き工事と同じ)

  • 重量物の圧力や著しい機械的衝撃を受ける場所では適当な 防護措置を設ける

  • 弱電流電線 水道管 ガス管と接触しないように施設する(合成樹脂管工事と同じ)(金属管工事と同じ)(金属線ぴ工事と同じ)(金属ダクト工事と同じ)

 

 

 

 

⚙️ 金属線ぴ工事(解釈161条・167条)

 


 

金属線ぴ工事とは

コの字型の**金属製レール(線ぴ)**の中に電線を入れて、カバーでふたをする工事。
見た目がキレイで、オフィス・工場・店舗の室内配線に使われる。

線ぴの幅によって2種類ある

種類 呼び名
1種金属製線ぴ 40mm未満 小型タイプ
2種金属製線ぴ 40mm以上~50mm以下 標準タイプ

 


 

金属線ぴ工事のポイント

1️⃣ **屋外用ビニル絶縁電線(OW)**は使わない。(合成樹脂管工事と同じ)(金属管工事と同じ)(金属ダクト工事と同じ)
2️⃣ 線ぴ内に電線の接続点を設けない(例外として電線分岐、容易に接続点点検可能、法適用2種線ぴ使用の場合、)(合成樹脂管工事と同じ)(金属管工事と同じ)(金属ダクト工事と同じ)
3️⃣ 弱電流線・水道管・ガス管と接触しないように施工する。(合成樹脂管工事と同じ)(金属管工事と同じ)(ケーブル工事と同じ)(金属ダクト工事と同じ)
4️⃣ 線ぴの幅は一種40mm未満、2種50mm以下の範囲で使用する。

 


 

 

 

 

 

 

 

⚙️ 金属ダクト工事

 


 

金属ダクト工事とは

コの字型(または箱型)の金属製ダクトの中に電線やケーブルをまとめて入れ、上からカバーを取り付けて配線する工事。
主に工場・ビル・天井裏・機械室などで使われる。幅50mm以上が一般的

 


 

金属ダクト工事のポイント(法令要約)

1️⃣ 使用電線は屋外用ビニル絶縁電線(OW)は使用不可(合成樹脂管工事と同じ)(金属線ぴ工事と同じ)(金属ダクト工事と同じ)
2️⃣ダクト内で電線を接続しない(点検できる構造の場合を除く)。(合成樹脂管工事と同じ)(金属管工事と同じ)(金属線ぴ工事と同じ)
3️⃣ ダクトに収める 電線の断面積の合計は ダクト内部断面積の20%以下
4️⃣ 支持間隔は3m以下(管理者以外が 出入りできないような場所への垂直設置は 6m 以下)
5️⃣ 弱電流線・水道管・ガス管と接触しないように施工する。(合成樹脂管工事と同じ)(金属管工事と同じ)(ケーブル工事と同じ)(金属線ぴ工事と同じ)

6️⃣金属ダクトは必ず接地(アース)する。接地工事は省略できない

 

一言まとめ

「20%ルール・3mルール・アース必須」

金属ダクトは容量管理と接地が命。点検できる構造なら内部接続OK!

 

⚙️ ライティングダクト工事

 


 

ライティングダクト工事とは

照明器具を自由な位置に取り付けられる金属レール(配線ダクト)を設置する工事。
天井や壁に設置して、複数の照明をまとめて配線できる。
店舗・展示場・スタジオなどで多用される。

 


 

ライティングダクト工事のポイント

1️⃣ ダクトの支持点間隔は2m以下
2️⃣ダクトの終端は閉塞する
3️⃣ ダクトの開口部は原則としてに向けて施設する
4️⃣ ライティングダクトの電路には漏電遮断器を施設するただし簡易接触防護措置を施せば省略できる
5️⃣ 造営材を貫通して施設しない

 

⚙️ 施設できる場所(解釈156条・175〜177条)

 


 

基本の考え方

低圧の屋内配線(100V・200V)は、場所の環境(乾燥・湿気・水気)によって工法を使い分ける必要がある。
つまり、「湿気や水気がある場所ではがいし引きや金属線ぴは使えない」というルール。

 


 

施設場所別に行える工事の種類(表の内容)

施設場所 がいし引き工事 合成樹脂管・金属管工事 ケーブル工事 金属線ぴ・ダクト工事
展開した場所(乾燥した屋内)
湿気の多い場所 × ×
水気のある場所 × ○(300V以下) ×
点検できる隠ぺい場所 ×
点検できない隠ぺい場所 × ×

(○=施工可、×=施工不可)

 

施設環境と工法の関係まとめ

  • 乾燥した場所
     → ほとんどの工法がOK(がいし引き・金属管・ケーブル・線ぴ・ダクト全部OK)。
     → 唯一NGなのは「点検できない隠ぺい場所」でのがいし引きだけ。

  • 湿気の多い場所
     → 金属むき出し系(線ぴ・ダクト)はNG。湿気が多くても点検できればがいし引きOK
     → 合成樹脂管工事ケーブル工事のように「絶縁+防湿構造」は常にOK。

  • 水気のある場所(厨房・浴室・屋外)
     → さらに制限が厳しく、ケーブル工事(300V以下)か管工事のみ

 


 

⚡ 一言でまとめると

「乾燥ならOK、湿気は絶縁系、水気は管かケーブルだけ!点検できればがいし引きも水気OK できなければがいし引きNG

 


現場感で言えば、
“金属が露出してる=湿気NG”
“中に絶縁保護がある=湿気OK”
って考えると、どの工事方法を選ぶべきかすぐ判断できるよ。

 

 

 

 

⚙️ 特殊な場所で行うことのできる工事の種類(解釈178条)

 


 

特殊な場所とは

火災・爆発などの危険が高い場所のこと。
例:プロパンガス・塗料・石油類・マグネシウム粉・火薬粉・小麦粉など。

 


 

工法別の使用可否一覧

特殊な場所 合成樹脂管 金属管 ケーブル がいし引き・金属可とう電線管・金属ダクト
可燃性ガス・引火性物質のある場所 × ○(管に収める or MIケーブル・がい装ケーブル使用) ×
危険物等のある場所(石油類など) ×
爆燃性粉じんのある場所(火薬・金属粉) × ×
可燃性粉じんのある場所(小麦粉など) ×
その他の粉じんの多い場所

(○=使用可、×=使用不可)

 


 

覚えるポイント

1️⃣ ガス・爆燃性粉じんがある場所では金属管が基本。
 → 絶縁性や防爆性が高いから安全。

2️⃣ ケーブルを使う場合は必ず保護構造にする。
 → 例:管に収める、またはMIケーブル(金属被覆ケーブル)を使う。

3️⃣ ガス・引火性・爆発・可燃粉塵場所ではがいし引き金属ダクト類は一切使用不可。
 → 火花・露出がある構造だから危険。

4️⃣ 粉じんが多い程度の場所なら、ほとんどの工事がOK。

過去問 出題 ポイント

CD管は燃えやすいため 原則として露出した場所には 施設できず 直接コンクリートへ埋めて使用する

合成樹脂管は 爆発性粉塵では使えないけど可燃性粉塵のところでは使える

金属線び工事は特殊な場所では行えない


 

一言でまとめると

「危険場所は金属管、粉っぽい場所はケーブルOK、がいし引きは全部NG!」

 


現場で覚えるコツ
火が出る場所=金属管で守る」「粉が舞う場所=ケーブルでもOK
これで試験も現場も完璧だ。

 

 

 

 

 

 

 

⚙️ ルームエアコンの施設(解釈143条)

 


 

基本ルール

住宅の屋内電路は、対地電圧150V以下でなければならない。
通常は

  • 単相2線式 100V

  • 単相3線式 100/200V

のどちらかで使う。

ただし、次の条件を満たせば、
**対地電圧300V以下(三相3線式200V)**のエアコンを使うことができる。

 


 

対地電圧を300V以下で使える条件(板書)

1️⃣ 簡易接触防護措置を施す。
 → 触れないように壁内配線やカバー保護をする。

2️⃣ 電気機械器具を屋内配線と直接接続する(コンセントは使わない)。
 → つまり、プラグ式ではなく直結式にすること。

3️⃣ 専用の開閉器・過電流遮断器(ブレーカ)・漏電遮断器を設ける。
 → すべて専用回路で保護すること。

 


 

⚙️ 構成イメージ(図の説明)

  • 壁の中に直接配線(②)

  • 開閉器+過電流遮断器(③)

  • 専用の漏電遮断器

  • 壁面や床には簡易接触防護措置(①)

 


 

一言まとめ

「直結・専用・保護で200VエアコンOK!」

つまり

  • プラグ接続NG(直結のみ)

  • 専用回路必須(他の機器と共用しない)

  • 漏電遮断器・ブレーカ必須

  • 金属露出防止(防護措置)

 


これを満たしていれば、住宅でも**三相200V(対地電圧300V以下)のルームエアコンが合法的に設置できる。
試験では「コンセント使えるか?」と問われるけど、答えはもちろん
❌使えない(直結のみ)**だ。

 

 

 

 

 

⚙️ メタルラス張りなどの木造建築物における配線の施設(解釈145条)

 


 

内容の概要

木造建築物の壁に金属板・メタルラス・ワイヤラス(針金メッシュ)などを張っている場合、
その金属部分が電線やケーブルに触れると漏電事故
を起こすおそれがある。

そのため、こうした金属張りの壁を貫通して配線するときは、
ケーブルや金属管などを絶縁物(合成樹脂管など)に収めるなどして、
金属部分と電線を電気的に絶縁する必要がある。

 


 

施工上のポイント

1️⃣ メタルラス張りの壁を貫通するときは絶縁管などを使い 電気的に絶縁する→ 代表例:合成樹脂管

2️⃣ 金属 板張りや メタルラッシュばりなどを十分に切り開く

 


 

一言でまとめると

「メタルラス=金属の壁 → 十分に切り開き絶縁管で守れ!」

 


 

用語補足(ひとこと欄の解説)

  • ラス(Lath):金属のメッシュ(網)のこと。

  • メタルラス:金属板を切り込み・引き延ばして作ったラス。

  • ワイヤラス:針金を編んだラス。
    → どちらも壁の下地に使われるが、電気的には金属面=導体扱いとなるため注意!

 

 

 

 

⚙️ 1000Vを超えるネオン放電灯の施設(解釈186条・167条)

 


 

ネオン放電灯とは

ガスを封入した管に高電圧を加えて発光させる照明。
→ 高電圧を作るため、ネオン変圧器(二次側が1000V超)を使用する。
この二次側回路の配線
に特別な施工基準がある。

 


 

1000Vを超えるネオン放電灯の施設のポイント

1️⃣ ネオン電線で施工する。
 → 絶縁性能の高いがいしを使う。

2️⃣ 電線相互の間隔は6cm以上
 → 高電圧なので、放電防止のため距離を確保。

3️⃣ 電線の支持点間隔は1m以下。
 → 緩み・たるみ防止。

4️⃣ 他の配線・水道管・ガス管などとは10cm以上離す。
 → 感電・発火防止のための絶縁距離。(または 絶縁壁を設けるか 他の配線などを絶縁できる管に納める)

5️⃣ 電源回路は 専用回路としてに20A過電流遮断器(または15A過電流遮断器)を設ける。

6️⃣ 接地工事は省略できない
 → 絶縁性能が確保できる場合は露出でなくても良い。

 


 

⚡️ 施工図イメージ(図の解説)

  • がいしで支持しながら壁面に6cm間隔で配線。

  • 支持間隔1m以内。

  • 他の管・線から10cm以上離す。

  • 変圧器と放電管の間に過電流遮断器を設置。

 


 

一言まとめ

「6・1・10ルール+専用がいし+遮断器」

覚え方
6cm…電線同士の間隔
1m…支持点の間隔
10cm…他の管・線との離隔

 

 

 

 

⚙️ その他の配線の施設(解釈172条・181条)

 


 

① ショウウインドーやショウケース内の配線

 


 

内容

店舗などのショーウインドーやショーケース内に、照明器具やディスプレイ用の電気器具を設けるときの配線ルール。

 

ルール

1️⃣ 乾燥した場所に限り認められる。
 → 湿気や水気のある場合は危険なので不可。

2️⃣ かつ、外部から見えやすい場所ではコード又はキャブタイヤケーブルを造営材に接触して施設できます。
 → 柔軟で被覆が厚く、安全性が高いケーブル。

 

まとめ

「乾燥した見える場所だけOK、キャブタイヤケーブルで安全確保」

 


 

② 小勢力回路の施設(弱電回路)

 


 

内容

玄関チャイムやインターホン、センサーなどの弱電流(小勢力)回路に関するルール。
これは最大使用電圧60V以下の安全電圧で動作する配線。

 

ルール

1️⃣ 最大使用電圧60V以下の小勢力回路については、ケーブル以外の電線では、直径0.8mm以上の絶縁電線を使用。

 

まとめ

「60V以下・0.8mm以上」

 


 

⚡ 一言まとめ

種類 使用場所 主な条件
ショーウインドー内 乾燥・見える場所のみ キャブタイヤケーブル使用
小勢力回路 チャイム・インターホンなど 60V以下・0.8mm以上・他線分離

 


「見せる配線はキャブタイヤ、弱電回路は0.8ミリ以上」
これでバッチリだ。

 

 

 

 

 

 

 

⚙️ 引込線・屋側配線・屋外配線(解釈124条)

 


 

引込線とは

電柱から建物まで電気を引き込む電線のこと。
建物の取付点(引込線取付点)までを引込線といい、
その高さ・距離・電線の太さには安全基準がある。

 


 

引込線の設置条件

1️⃣ 道路上の高さ(最も低い部分)
 → 原則 4m以上
 → ただし、車などの通行がない場所では2.5m以上でも可。

2️⃣ 建物の壁までの電線の太さ
 → 長さ15m以下なら2.0mm²以上の硬銅線
 → 15mを超える場合は2.6mm²以上

 

 

屋側配線とは

建物の外壁面に固定して配線する電線。
引込線を建物内へ導く途中部分であり、
屋内配線や屋外配線とは兼用できない。

 


 

屋側配線・屋外配線のポイント(板書)

1️⃣ 木造の建物では金属管・金属ダクトの使用禁止。
 → 木材と金属の間で漏電・感電の危険があるため。

2️⃣ 屋内配線や屋外配線の開閉器や遮断機は屋内配線のものと兼用できない ただし 屋内電路の分岐点から8m以下 配線用遮断器の定額電流が20 A 以下の場合は兼用できる
 → 長くなると電圧降下・損傷のリスクが増すため。

3️⃣ 屋側配線 屋外配線では金属ダクト工事や金属線ぴ工事は禁止
 → 例:VVFケーブル・VVRケーブルを外壁に固定。

 


 

⚠️ 注意点

  • 木造建物では金属管・金属ダクトNG(防湿性・安全性の問題)。

  • 屋側配線と屋内配線は区別して施工すること。

 


 

一言まとめ

「4mルール・2.6mm線・8m以内・金属禁止(木造)」

 


 

⚙️ 引込口開閉器(解釈125条)

 


 

引込口開閉器とは

電柱から建物に電線を引き込むとき、
建物側の入口近くに設ける電源を切るためのスイッチ(ブレーカー)のこと。
主に安全・保守・点検用
として設置する。

 


 

設置が省略できる場合(=付けなくてOKな条件)

次の 3つの条件をすべて満たす場合のみ
引込口開閉器の設置を省略できる

1️⃣ 低圧屋内電路(住宅)で300V以下であること。
 → 高圧では不可。住宅の通常配線だけOK。

2️⃣ 他の低圧電路(物置・小屋など)へ送電する場合、電流が15A超~20A以下の配線用遮断機で保護されている
 → つまり、最大20Aまでの分岐ならOK。

3️⃣ 引込口から他の建物までの距離が15m以下であること。
 → 距離が長いと事故時の遮断が困難になるためNG。

 


 

まとめの覚え方

「300V・20A・15m」ルール
(これを超えたら開閉器が必要!)

 

 

 

勉強お疲れさまです♡ 試験頑張ってね♪ 2級建設機械施工技士



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